おひめさまのおはなし そのじゅう

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まじょはのろいがとけたおひめさまに、

あらためてくちがきけなくなるのろいをかけなおすとまんぞくしてさっていきました。

こまったのはおひめさまです。

りくのうえではにんぎょはろくにうごけませんし、

こえがだせないのではたすけをよぶこともできません。

くつをみつけてもどってきたおうじさまもびっくり。

くちがきけなくなっているおひめさまからはなにもきけず、

なにがおこったかわかりません。

なにより、せっかくひろってきたくつをはかせるあしがありません。

こうなってはしかたがないので、

おうじさまはおひめさまをおきさきにするのをあきらめ、

うみへつれていってあげることにしました。

みずがないとにんぎょはしんでしまいますからね。




つづく。